翻訳会社に支払う妥当な翻訳料金はいくらぐらいでしょう
あなたの時給から翻訳料金の妥当性について考えてみましょう。

■あなたが翻訳するなら1語15円?

突然ですが、あなたの収入は時給換算するといくらですか?

ここでは乱暴に、あなたは時給3000円で英語のTOEIC900点以上の英語が堪能で英語を読み理解するのに苦労しない人だとしましょう。

プロの英日翻訳家になるためには1日8時間で1500~2000語程度翻訳しなければ通用しないと言われています。
1時間に187語~250語の約1ページの英語を日本語に翻訳するペースです。
逆にそれを超えると品質に問題がでてくるので、それ以上に翻訳が出来ると謳う翻訳者の言葉を翻訳会社は疑って見ることが多いようです。

あなたが1時間に200語の翻訳が出来るとして単純に計算したら、
1語あたり15円(=3000円÷200語)が翻訳の原価です。

もし、あなたの仕事の合間に出来る分量の翻訳なら、あなた自身で翻訳した方が安くあがる可能性が高いです。


■カルチャーチェック、テクニカルチェック、ネイティブチェック
英語に自信のある方も自分で読んで理解することは英語を読めれば出来るのですが
「翻訳」を実際に仕事としてやってみると思った以上に大変な作業だということが感じられるはずです。

翻訳は「人に理解してもらう文章を書く」必要があります。
英語を理解する読解力とそれ以上に日本語の表現力が重要であることが判ってきます。

翻訳会社の仕事は、翻訳者が翻訳したものをクライアントにそのまま渡すだけの仕事ではありません。
品質を重視している翻訳会社は、翻訳者が書いた訳文の訳抜け、誤訳、誤字脱字を探し出し、訳文の文章スタイル、表現の違いを統一することもしています。

また、文化的背景の確認(カルチャーチェック)、専門技術的背景の裏付けチェック(テクニカルチェック)などは翻訳者が行うこともありますし、翻訳会社が担当していることもあります。
外国語への翻訳をする場合には、ネイティブスピーカーによって自然な表現になっているか確認をするネイティブチェックという作業が含まれることもあります。

当然にそのチェックにも人件費はかかってきます。
チェックの作業は慣れたチェッカーによる作業で1日に10000語程度が妥当なボリュームと言われています。それを超えるペースを強要するとチェック漏れが出てくるようです。

参照:翻訳料金の内訳

■1語15円でどこまで期待できるのか
あなたが翻訳会社にどこまで期待するのかによっても、妥当な料金は変わってくるでしょう。

自分が読んで理解するために1ページだけざっくりと翻訳してもらいたいのなら、
ご自身の時給から換算して1語15円以下で依頼するのが妥当かもしれません。

逆に、ある程度まとまった文献やひと目に触れるホームページやメニューなど、他人に見せても恥ずかしくない文章に仕上げてもらう場合や、ひとつの誤りも許されない契約書などの翻訳で1語15円という単価は相当に安い料金だと考えることが出来るかと思います。

他のチェック作業を含めて考えると、分野や業界にもよりますが一般的な文書の英日翻訳で1語25円以上が十分な品質を保つためには必要なのかも知れませんね。

■言語による違い
英日翻訳での翻訳単価を例にお話ししてきましたが、扱う言語によって翻訳単価は変わってきます。
言語の中で英語は他の言語と比較的安い方だと考えておいてよいかと思います。